大学教員としての指導方法について,参考になる書籍はないかなぁ.
私も知りたい。何か欲しいときはまずは差し出すのが基本なので、私が役にたったなぁと思う本を思いつくままに。ぜひ、他の大学教員、あるいは技術者のみなさま、役にたった本の情報をプリーズ!
講義の仕方
- Amazon.co.jp:授業をどうする!―カリフォルニア大学バークレー校の授業改善のためのアイデア集
- 本当にアイデア集なので、気に入ったのだけを使う形
- Amazon.co.jp:成長するティップス先生
私自身と学部学生のスキルアップ
大学の新入生が大学生としてどのようなスキルを身につけなければいけないかが書かれた本。新入生にお勧め。
でも、はっきり言って私が大学生のときにこんなことを習った記憶はない。現在の一つの病である「教えられないならばできなくて当然」というものの一つの側面であるといえる。でも、我々は、この世界を作ったのではなく、この世界で生きて生きたいだけなので、がんばるしかない。
学生理解
そもそもは学生理解が目的でなかったが、読んだ結果、私の人間観の基礎となった本。
- Amazon.co.jp:先生はえらい
- 賛否両論はあろうが、「先生がえらい」と思えるかどうかは学習者の受け取り方の問題だというのは一つの真実。これを読んで、全部の学生に好いてもらおうという考えは捨てた。自分にとってのベストを目指す。それをどう評価するかは学生が勝手にすれば良いと吹っ切れた本。
- Amazon.co.jp:上司は思いつきでものを言う
- 先輩先生方や学生のアレな発言に振り回されないために。いろいろ立場があるのよねぇ。
- Amazon.co.jp:外国語を身につけるための日本語レッスン
- うまく言葉にできない学生が存在する理由を探るために
- Amazon.co.jp:外国語で発想するための日本語レッスン
- うまく言葉にできない学生が存在する理由を探るために
- Amazon.co.jp:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
- Amazon.co.jp:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
- 人種間に本質的な優劣を論じるのはバカらしいということを学んだ。
- Amazon.co.jp:本能はどこまで本能か―ヒトと動物の行動の起源
- 遺伝的に得意、不得意の事柄はあるだろうけど、環境の影響もかなり大きいということが分かった。上の本と合わせて、人種や遺伝子で優劣を語るのはバカらしいということを学んだ。
- Amazon.co.jp:人類が知っていることすべての短い歴史
- 常識を疑うことの重要性について。あと、気を抜くと研究者はいっちゃうので気を抜かないようにしないと。
自分のスキルアップ
- Amazon.co.jp:はじめての科学英語論文
- 論文の書き方
- Amazon.co.jp:アイデアのつくり方
- Amazon.co.jp:仕事は楽しいかね?
- 精神論ではなく、工学的な立場からのアイデア発想法として
- Amazon.co.jp:ブレインライティング 短時間で大量のアイデアを叩き出す「沈黙の発想会議」
- アイデアを出す技術とまとめる技術。ちなみに、ブレインライティングで卒論生が行うべき仕事を列挙したら学生に案外好評だった。
- Amazon.co.jp:Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術
- Amazon.co.jp:ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則
- 自分の仕事管理術として、また、学生に仕事管理術の一例を紹介する例として使った。
- Amazon.co.jp:検証・なぜ日本の科学者は報われないのか
- 現状認識として。だから、暗くなるのではなく、こういう世界でも生きていく決意を新たに。
人間を管理するという観点からしたら研究室運営とプロジェクト管理は似ている(同じではない。日本の大学における研究室は教育の場でもある)。なので、ソフトウェア工学の古典が結構有用だと思い読んだ。もちろん、私が情報工学・計算機科学系の研究者であるからというのもある。
- Amazon.co.jp:ピープルウエア 第2版 - ヤル気こそプロジェクト成功の鍵
- 名著。でも、研究室のメンバーはこちらから選べないというのがピープルウェアの前提と違う点。配られたカードで戦うしかないのが研究室運営。
- Amazon.co.jp:熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理
- リスク管理の概念についてよく分かる。うまく行くことしか考えないで研究をするのは最悪な行動。
- Amazon.co.jp:デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則
- 名言「恐怖で思考は速くならない」が載っている本。言うは易し行なうは難し。
- Amazon.co.jp:スーパーエンジニアへの道―技術リーダーシップの人間学
- 詳細は覚えていないけど、多分、身に溶けている。