国際会議を選択する基準

ある国際会議で行う予定だったSpecial Sessionを急に取りやめることとなった。理由は、主催者が信用できないのでせっかくの論文を投稿したくないというもの。主催者を信用できなくなった理由は下記のとおり。

  1. 査読が2ページのアブストラクト
  2. 問い合わせに対する返事が遅い:主催者は海外の方だから時差などの関係もあるのである程度はしょうがないが返信までの期間が平均1週間なのはちょっと長すぎる
  3. 重要な情報を小出しにする(公表が遅い):会議の開催場所、登録費、論文のページ数などが小出しに提示される。問い合わせしないと教えてくれない
  4. 登録費が相場よりも高い:教授曰く「IEEE Computer Societyが主催/共催する会議の相場は$500ぐらい」。今回の値段は$660。
  5. 登録費が高い割には、論文のページ数が少ない:今回は4ページ。以降、1ページごとに$50追加
  6. 登録費の区分が、一般参加者、学生、会議の主催組織の会員、Program Comiteeでわかれており、Program Comiteeは登録費無料であり、一般参加者の登録費でProgram Comiteeの登録費を補填する形。

もし、将来自分が国際会議の主催側に回ったら以下の点について気をつけようと思う。

  1. 査読はフルペーパーできっちりとやる。
  2. 論文のページ数はそれなりに確保する(5〜10ページぐらい)
  3. 論文集はそれなりのところからでるように頑張る(インデクスサービスに載るようにする)
  4. 問い合わせにはできる限り早く対応する(読んだ旨だけでも返信する)
  5. 重要な情報はあらかじめ会議のWebページに記載しておく。特に金銭に関わる点(会議の開催場所、アクセス、登録費)などについてはきっちりと記載。
  6. 仮にProgram Comiteeの登録費を無料にするとしても、それをWebページには書かない。