マグロは止まったら死ぬしかない

今日のお昼に上司の教授と昼食をとったときの雑談で「しばらくしたら、海外の大学で一年くらい研究してくるべきだよ。」と言われた。正直、最近は事務仕事にも慣れ、授業にも慣れ、研究室における学生指導にも慣れてきて、それなりの大学教員のつもりでいたけど、教授の一言を聞いて自分はまだまだであることに気が付いた。

「あなたが帰ってきたら、今度は、私がサバティカルとって、一年くらい海外の大学でゆっくりと研究してきたい」と先の一言に続ける教授。それを聞いている私は「海外」と聞いた瞬間に「英語どうしよう?」「海外に誇れるほど自分の研究は深いだろうか?」「英語で講義できるだろうか?」「自分が講義できる授業なんてあるんだろうか」と不安点しか頭に浮かばなかった。

相手は研究暦25年になろうというベテランで、私は博士課程も入れて研究暦6年目のひよっこだけど、あまりにも意欲が違った。教授はいまだに自分を成長させようとしており、私は現状で満足しようとしていた。「自分を成長させるためには海外の大学も良い大学を見つけて、visiting professorに応募しないとだめだよ。」とこともなげに言うベテラン。ためいきしか出ない。

学位をとって、研究の世界に足を踏み入れたときはわかっていたのに日々の生活ですぐに忘れてしまうとは。マグロは生きている限り泳ぎ続ける。研究者は研究者であるかぎり成長し続け、研究し続けなければならない。頬をひっぱたかれた気分だ。

まずは、目の前のレポートの採点と成績評価を終えてから、お盆休みに研究を進めよう。そして、これからの2,3年の目標は、visiting professorに応募できるように英語で講義をできるように準備すること、研究を勧めて国際会議で顔を売ってくることにしよう。

今日は、良い話をしてもらった。言語化して決意を自分の頭に焼き付けるために、ついでにブログに書いてひっこみがつかないようにするためにエントリーにしてみた。