どこかで見かけた風景

一般的に男女を問わず、民間企業は博士を採りたがらない。なぜなら博士学位を持った者は高給を要求する。それなら博士の方が学部卒や修士学位取得者に比べて仕事の能力が高いのかというと、実はそうではない。博士に行けば行くほど研究の専門性が高くなってしまうために、カバーする領域が狭くなり、企業としては活用しにくいのだ。

加えて、「博士になると気位が高くなる」「人間関係で摩擦を起こすことも少なくない」というイメージが企業側には存在する。よほどあるテーマに特化した研究開発をしなければならないという特別な状況でもない限り、大学を別とすれば、企業は博士をそれほど欲してはないのである。これは男女に関わらずだ。

中国“A女”の悲劇:第12回 「女博士」の悲哀 〜「第三の人類」扱いされる高学歴の女性たち

すごい既視感が。企業が博士をとりたがらないのは日本固有の風潮ではなく、経済的発展の経緯に基づくものなのね。