たまにCygwinを立ち上げてゴニョゴニョする方、普段はLinuxを使っていて、出張時はWindowsが入ったノートPCを持っていくんだけど、暇な時はLinuxで論文書いたり、プログラム組んだりしたいという方に朗報。andLinuxとてもお勧め。andLinuxはco-LinuxベースのLinuxで、Windowsアプリケーションとして動く。VMware PlayerやVMware Serverをいれても良いのだけど、VMwareは時計の問題早くなったり、遅くなったりする問題があり、たまにLinuxを立ち上げるという環境だと面倒(参考:Google「VMware 時刻」検索結果)。
インストールはこちらにしたがう
MOONGIFT: » WindowsとLinuxをシームレスに使う「andLinux」:オープンソースを毎日紹介で紹介されている情報だとandLinuxは、
- 日本語環境が整えられない(日本語入力、日本語表示ができない)
- ログインがデフォルトでrootであり、嫌!
というものだったけど、さすがはLinux。回避方法もちゃんと見つけられている。
日本語環境とログインの設定の話についてはこちらを参照
Windowsフォルダとの共有(CoFSを用いる)については、こちらを参照。
日本語TeX環境を整えるならばこちらの指示にしたがう。Ubuntu Japanese Teamはえらい!
emacsが使えて、コンパイルができて、TeXが使えればそれでほぼ満足というならば、andLinuxは十分過ぎる能力。サーバーを立ててゴニョゴニョしたいならばVMwareがいいと思うけど。
追記:andLinux上のHDD容量の変更
andLinux上でのHDDの容量が限界になってしまったら(私がインストールしたときは容量が2Gbyteだった)、付属のリサイズツールで容量を変更する。なお、ここで言っているandLinux上でのHDDの容量というのは、dfコマンドで表示される/dev/cobd0の容量のこと。
% df -h Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on /dev/cobd0 20G 2.0G 18G 11% / varrun 253M 64K 253M 1% /var/run varlock 253M 0 253M 0% /var/lock udev 253M 132K 252M 1% /dev devshm 253M 0 253M 0% /dev/shm tmpfs 253M 0 253M 0% /dev/shm 31 30G 8.5G 21G 29% /mnt/and /dev/cofs0 30G 8.5G 21G 29% /mnt/win cofs1 49G 29G 21G 59% /mnt/dict
参考ページはこのページ。ありがとうございます。
- まず、andLinuxを停止
- Windows側にて、andLinuxをインストールしたフォルダに移動。今回はC:\Program Files\andLinuxにあるとする
- C:\Program Files\andLinux\Drives\base.drvがandLinuxにおけるハードディスク(パーティション)を表すファイル
- そこにあるImageResizeTool.zipを解凍(C:\Program Files\andLinuxで解凍したとする)。toporesize-0.7.1というフォルダがつくられる。このフォルダ内にあるresize2fs.exeが容量変更用のプログラム。
- コマンドプロンプトを起動(「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」)
- C:\Program Files\andLinux\Drivesに移動。
% C: % cd "Program Files"\andLinux\Drives
- resize2fs.exeにより容量を20Gとする。(base.drvを絶対パス指定にするとresize2fs.exeはこけるので必ずbase.drvがあるフォルダ上で実行する)
% C:\"Program Files"\andLinux\toporesize-0.7.1\resize2fs.exe -p -f base.drv 20G
以下のandLinux.org本家で書いてあるとおりだとうまくいかないので注意
- andlinux.org : Resize andLinux disk
- andlinux.org : toporesize doesn't resize colinux (andlinux) partitions
- andlinux.org : Resizing /dev/cobd0
swapの容量を変える場合はこちらを参照。
追記:はてなブックマークのコメントに答えて
Cygwinと比べてandLinuxのどこがメリットなんだろ??Cygwinでemacs・Tex・コンパイル全部できる。加えてwindowsネイティブの環境にも触れるCygwinの方がWindows環境で使うメリットは大きいと思うんだけど
私に関して言えば、これまで5年ほど使ってきたDebian GNU/Linuxのノウハウをそのまま利用できる点がメリットです。これまでCygwinを使っている人、あるいはこれまでLinuxもCygwinも使ったことがない人にとってのメリットは私が考える限り以下の2点です。
- coLinuxベース、かつ、Ubuntu(Debian GNU/Linux)ベースであるので知りたいことをWebページ、あるいは本から比較的容易に探せる
- 仮に自分でLinuxサーバやデスクトップを構築したい場合に、andLinuxで得た知識をそのまま流用できる
- aptという強力なパッケージシステムがあり、かつ、メンテナーも優秀(Ubuntuの日本語化チームは本当にえらい)なのでソフトウェアの拡張が容易。だめなら、ソースからコンパイルすれば良い。
無理にCygwinから移行する必要はないですが、Cygwinが使いにくいなぁと思っている人は、どうせならLinuxにしてしまうのをお勧めします。
(追記:2008/07/22)CygwinとcoLinux(andLinux)の違いについてまとめてくださっているエントリーがありました。にわとりと小鳥とワニ:Cygwinいいよ
私はcoLinuxをインストールしたことないのですが、andLinuxの売りはcoLinuxよりも簡単に環境を構築できる点にあるらしいです。
時刻ぐらいならどうにでもなるので僕はVMWare使います
稼動中に時計が遅れたり、早まったりしないようにする方法は見つかったのですが、たまに起動したときに時計がずれているのを直すのができなかったので、そのどうにかする方法を知りたい。
追記(2008/7/22):ネットワークにつながらなくなったとき
Malan 会社で試したらネットワークにつながらなくなった><
たぶん、andLinux関係で使用するIPアドレスと会社のLANで使用するIPアドレスが競合しています。
次のことをチェックしてみてください。
- もともとのゲートウェイのIPアドレスとお使いのPCに割り振られているIPとTAP coLinuxとandLinuxのeth1に割り振られているIPが被っていないかどうか?
- Launcherを立ち上げるためのポート番号81が他のサービスで使われていないか
もし、競合している場合はandLinuxで使用するIPアドレスとポート番号の設定を変更してください。設定の変更方法はこちらを参照ください。