データと情報の区別がつかないのかな?

厚生労働省で、官用パソコンを用いてゲームやお笑いなど業務と関係のないホームページ(HP)閲覧が1日に約12万件もあったことが12日、分かった。年金や後期高齢者医療、医師不足など厚労行政が批判を浴びるなか、多数の同省職員が職場を“ネットカフェ”状態にし、HPで遊んでいる実態が明らかになった。

厚労省統計情報部では今年5月7日、職員約5万5000人のうち、東京・霞が関の本省と8つの地方厚生局計約5500台のパソコンを対象にインターネットの閲覧状況を調査。総閲覧数1000万件のうち、少なくとも12万2000件が業務外と判明した。

うち、7万5000件が掲示板やチャットなど情報交換系のHP。ゲームソフトやネット上で遊べるゲーム関連のHPが4万1000件、芸人や演芸場、アニメなどお笑い系HPも6000件に及んだ。

平均で考えると、総閲覧数1000万/5500台=1台当たり約1,800件の閲覧。業務外閲覧 12万件/5500台=1台当たり約21件の閲覧。1日当たり1,800件閲覧して、そのうち21件が業務外閲覧している状態を日本語では『「2ちゃん」「ゲーム」三昧』というのは言い過ぎ。閲覧数ではなく滞在時間を発表してくれないと「三昧」かどうかわからんよ。

厚労省統計情報部も「統計」と「情報」という単語を部局名に入れているならば、もっとまともなデータを出せば良いのに。産経新聞の記者もこの数字が何を意味しているのか発表者に聞けば良いのに。データ、情報、知識の区別がなさすぎ。こんなんじゃ、数字に騙されるよ。

  • 記号や数字の集合を「データ」と呼ぶ
  • データを人間が解釈したものを「情報」と呼ぶ
  • 情報を関連付けし、体系化したものを「知識」と呼ぶ