無線LAN環境を利用した授業のやり方案

そもそも現代の授業形態(学校だけじゃないよ、塾もね)というのはパソコン、もっといえばインターネット登場以前に最適化されているわけだから、今の高校生(俺だけじゃないと思う、ある程度パソコンを使いこなしている層ならみんなそう思うと思う。)の思考からすると『もっとこういうことしたらええやん』とか『これ無駄やん』とか思うところがたくさんあるのも当然なのだろう。

授業に関して改善案を提案してくれるのはありがたい。

エントリーのポイントを抜き出すと

  • パソコンとネットワーク(LANあるいはインターネット)を活用した授業にしたほうが良いと思う
  • 挙手&発声による意見の表明よりも、文章(チャットなど)による意見表明の方がやりやすいと思う
  • チャットを用いて発表者(先生)と聴衆(生徒)が一緒に授業を作り上げた方が良いと思う
    • 質問や評価(賛同や反対)を送る
    • わからないところについて補足コメントや参考サイトなどを提示する
    • 軽く雑談(合いの手)を入れる
  • 授業のログを残せるので、記録のためのノートは不要になると思う
  • 板書ではなく、スライドで表示することで、無駄な時間が削れると思う(すなわち、板書は無駄な時間だと思う)
  • ゲーム的要素(早押しなど)を入れると良いと思う
  • ノート作成は記録のためなのだから、一人でやるよりも分担作業でwikiなどにまとめ、そのwikiに関連情報を載せて充実させたら良いと思う
  • 授業は覚える場所ではなく、議論する場だと思う
  • 先生も生徒もコンピュータリテラシーが足りない

なるほど。 1000人スピーカ プロジェクトが例に出されていることからイメージはワークショップだ。確かにおもしろそうな授業。でも、この授業の形式は従来の講義スタイルの授業とはまったく違うので、本質的な問題は何を道具として使うかではなく、どうやって知識を伝えるか?あるいは授業を通じて何を得ることを目的とするか?にあると思う。こういうテーマの本はたくさん教育関係であるのだけど、自分の研究テーマと関係ないので積読になっちゃっているんだよね。

次に検討しなければならないのは「どうして、授業中に積極的に意見表明ができないのか?」という点。まあ、原因の第一は講義スタイルの授業にあるわけだけど。他にも目立ってはいけないという世間知などもあると思う。発言者がきっちりと特定される環境においてチャットと発声による質問の違いは有意にでるのか?違いがでるとしたらそれは何によっているのか?おもしろい話だ。

あと、大学の先生方の間では黒板の再評価が結構多い。プレゼンツールを使ってしまうと授業が早く進みすぎたり、学生の理解度に応じて臨機応変に授業のスピードを変えられないため。