うらやましい島根大学

島根大学で2007年度から「オープンソースと地域振興」をテーマにした講義が行われている。オープンソースをテーマにした講義というだけでも珍しいが,この講義のものすごいところは,第一線で施策や開発,ビジネス,教育を現在進行形で行っている当事者が週替わりで教壇に立つことだ。Rubyの作者まつもとゆきひろ氏,長崎県のCIO 島村秀世氏,Ruby City Matsueプロジェクトの仕掛け人である松江市産業経済部参事田中哲也氏,オープンソースを利用したビジネスを推進している伊藤忠テクノソリューションズ執行役員 鈴木誠治氏,Java VM上のRuby実行環境JRubyの開発者であるSun MicrosystemsのTim Bray氏とCharles Nutter氏,上海教育ソフト発展会社社長の張永忠氏と上海遠距離教育グループ 電達情報技術有 副社長 郭永進氏など日本に留まらない

学生が見聞を広げられる点ではすごい(本当にすごい、うらやましい)授業だけれども、実際に知識などを得るという点ではあんまりすごくない形式だと思う。まつもとさんがプログラミング言語論などを担当して、既存のプログラミング言語を引き合いにだしつつプログラミング言語の構造というものを解説してくれるならば、週替わりのスーパーハッカーたちの講義を聞くよりも絶対こっちの方がすごい授業だと思う。

うん、ごめん、島根大学に嫉妬した。うらやましい。