さっぱり問題の本質がわからないOPAC話と私が欲しい図書検索システム

はてなブックマークで見つけたエントリー

興味深く読んだのだけど、何が問題であるのかがさっぱり理解できなかった。そもそもOPACの必要性がいまいちわからない。WebCATの必要性も同様。なんせ、研究を始めたときにはGoogleが既に存在し、分野が計算機科学・情報高額なので、必要文献についてもCiteSeerやDBLP、ACM PortalIEEE Xploler、SpringerLINKでだいたい調べられたという環境だったので。あと、自分の通っていた大学の図書館に洋書なんてほとんどなかったもんね。そしたら調べる意味がない。他の大学の図書館にあったとしても複写サービスのお金を払うお金ないし。

それが、学内にあろうが、学外にあろうが、書店にあろうが、ネットに流れてようが、最終的に入手できりゃそれでいいんであって、とりあえずはまず、何がこの世に存在してるかを、端からつつっと並べてみろよ、ここへよ。
 と魚屋の客みたいなことを言いたくなってしまうのは、「書誌をひく→所蔵を知る」という流れからしてみれば、当然のことと言えるかもしれないですが、さあじゃあこうなってくると、どんなにがんばったって所詮は単館所蔵データベースでしかない図書館目録さんの、いったいどこに勝ち目があるんだろう、ていう話になってきてしまうわけですよ。
egamiday3: loser - 負け続ける図書館目録)より

とても、よくわかる。最終的に入手するために情報を検索しているので、その目的を達成できれば手段はどうでもよい。図書館の蔵書検索システムを使うのは、「その図書館で借りることのできる本を借りる」ことを目的としているから。そもそも、どんな手段でもその本が必要ならば、図書館の蔵書検索システムから探し始めるのは効率が悪い。

理想は、書誌データとその書誌の所蔵データ、販売データ、その書誌データに対するコメントや感想などの二次データをそれぞれ分離させて存在させるのが一番良いと思う。

この話に関しては以前エントリーに書いた。

一方で、ローカルな図書検索システムに必要性を感じている。どういうシステムかと言うと「私がすぐにアクセスできる書誌がどこに保存されているか」を探す図書検索システム。具体例をあげていうと、私の家、研究室の私の本棚、学生と共有の本棚、私の教授の本棚、大学の図書館、近所の市立図書館、県立図書館、近所の本屋に何の本があるのかを知りたいときがある。たとえば、論文を書いていてある事柄について調べたくなったときに、Webでは情報が断片的すぎてどうにもならない場合がある(あるいは探すのに時間がかかりすぎる)。そんなときには、すぐに入手できる本を使ってできるかぎり調べたい。そんなときは、このような私がすぐにアクセスできる範囲にある本の情報が重要になる。

こんな図書検索システムを簡単に構築してくれる仕組みはないだろうか?あったら、とても便利で需要があると思うのだけれども。