IPAX 2008の学生討論

人材育成対談
─学生と経営者との討論会─
「IT産業が国際的な飛躍をめざすために、学生への期待
〜ITプロフェッショナル技術者の重要性と学生に魅力を感じさせるIT産業とは〜」
司会: 田口 潤 (元日経BP社 企画編集委員)
産業界代表:
  有賀 貞一 (CSKホールディングス 取締役)
  向 浩一 (コムチュア 代表取締役社長)
学生代表: 10名程度
IPA:
  西垣 浩司 (IPA 理事長)

以前、聞いたIPAフォーラム2007の対談よりは面白そう。なぜなら、IPAフォーラム2007で面白い講演をしていた有賀氏が産業界代表だから。たぶん、この人爆弾発言を連発する。そして、誰か「CSKって人材大切にしているんですか?」みたいな発言をしそう。少なくとも当たり障りのないような対談じゃなさそうだ。

有賀さんの最近の連載にもこんな記事がある。

この中に、「産学連携の状況−大学教育に期待するもの」という項があり、「大学教育に期待する教育内容」に関するIT企業の回答結果と、同様の選択肢の設問を、「重視している教育」として大学側に尋ねた設問の結果の比較がある。(IT人材市場動向予備調査報告書抜粋版35ページ)

企業側の期待は大きいものから、「システム・ソフトウェア設計」「文書作成能力・文章力」「チームワーク」「プログラミング技術」「リーダーシップ」「プレゼンテーション」「ソフトウェア工学」と並んでいる。

一方で、大学側の重視している教育は、「プログラミング技術」「計算機科学」「通信・ネットワーク」「情報数理科学」「プレゼンテーション」「ソフトウェア工学」「システム・ソフトウェア設計」の順だ。確かに大きなギャップがあるといえる。委員の間でも、大きな差だという意見が出た。

しかしよく考えると、大学のITの専門教育においてなぜ「文書作成能力・文章力」「チームワーク」「リーダーシップ」などを主要教科として教育しなければならないのだろうか? 新入社員のこのような能力不足に企業が困っているのは事実であるが、これらの能力はむしろ大学に入学するまでに身につけるべきものであり、いわゆる国語力の教育をおざなりにした初等中等教育のツケともいえるのではなかろうか。このような能力が不足しているので、大学でのIT専門科目の教育に支障が出ているともいえる。

うーん。聞きにいこう。

Googleで検索して見つけた以下の対談も面白い。記者さんのつっこみがするどい。