今年度大学に入る人に伝授したい。己のコミュニケーションの才能に関係なく、基本的にはただ我慢していれば人脈がつくれる方法。それは、運動部に入って4年間過ごす。
まずは、チェック。
- 己は運動ができるかどうかをまず確認する(機能的障害はないか?あったら別の方法)
- 一通り運動部(サークルでは駄目)を見て回る。
- そのスポーツ自体を大学からはじめる人が多そうな部活に目星をつける(ラクロス、アメリカンフットボール、ホッケー、パラグライダーなど等)
- チームスポーツの方がより良い(協力という要素が必ずあるので)
- 雰囲気をチェック
- 過度に先輩・後輩関係が厳しすぎないか?(自分の立ち位置は強制的に決められるが、4年間耐えられるかどうかが微妙)
- 過度に先輩・後輩関係がゆるすぎないか?(自分の立ち位置を自分で確立する必要がある)
- 異性はいるかどうか?(いないと同性としか話せなくなる)
- 勝負の勝ち負けにどれくらいこだわりがあるか(こだわりがある部が好ましい。目標がはっきりしている方が周りとコミュニケートしやすい)
- 基本的に自分はそのスポーツを嫌いかどうか(嫌いじゃないならば鍛えれば何とかなる)
- 基本的に自分はその部活の雰囲気が嫌いかどうか(嫌いじゃなければ慣れる。住めば都。朱に染まる)
- 経済的に自分はその部活を4年間続けられるかどうか?(経済的に無理ならばあきらめる)
コミュニケーションをとる上で難しいのは、他人と共通の話題・言語を持たない点にある。コミュニケーションが得意という人は、短時間で他人との共通点や話題を見つけ出すことができる。コミュニケーションが不得意な人は自分と他人の共通点を見つけるのが下手である。
では、どうすれば良いか?明らかに共通点や話題が一致するような環境に自分の身をおけば、探さなくても共通点と話題はおのずと分かる。そんな環境はどこにあるか?それが、運動部である。
運動部は、分かりやすい構造を持っていて
- 部活の究極的な目標は「勝利すること」
- 個々人の立ち位置は大まかに「上級生」「下級生」というように学年で決まる(あくまでも大雑把な話)
- 同じ体験を多くの時間共有することが多い。練習、ミーティングなどなど。
- 二種類のコミュニケーションがある「グランドの中(練習場の中)」と「グラウンドの外(練習場の外)」の二つ。
こういう構造を持っているので、どんなに口下手な奴でも練習さえまじめに取り組んでいれば部活の中で何らかのポジションを得ることができる(非常にネガティブに考えての話。普通はもっと楽しく仲間を作れる)。大雑把な立ち位置は決まっているのでそれを足がかりに人間関係を構築しやすい。話題と共通点に事欠かない。練習で失敗しても、練習外のコミュニケーションでリカバーできる(とっつきにくいけど良い選手や、良い選手じゃないけど良い奴とかいたでしょ。)
大学からはじめる人が多いスポーツを選ぶ理由は、二種類のコミュニケーションのうち「グランドの中(練習場の中)」のコミュニケーションで圧倒的な差が入部時からあるため。やっぱり、選手としても重要な位置につけないと楽しくないよね。
一方で、運動部がどうしても嫌!!という人は、上記のような構造を持つ組織に入れば同じようにその組織に属しているだけでコミュニケーション下手をリカバーできる。まあ、そんなネガティブに考えなくても、友達つくれる。
組織の構造をまとめると
- 組織の目標がはっきりしている
- 組織のメンバーの立ち位置が大まかに決められている(先輩・後輩関係、選手・マネージャ関係などなど)
- 長い時間、共同作業や同じ体験をすることがある
- 二種類のコミュニケーションがある「組織の目的に直接かかわる」のと「組織の目的に直接かかわらない」
なお、注意点としては宗教関係や政治関係の組織もこういう構造を持っているので人脈の構築はしやすいという点。あんまりお勧めできないので、運動部じゃない場合にはよくチェックしましょう。あと、犯罪行為すれすれの組織もやっぱり人脈はできるけどあまりお勧めできないので注意しましょう。
どうせ、入部しない部活やサークルには二度と接点ができないのだから、最初の新入生歓迎コンパとかサークル紹介とかは、たくさん見て回ることをお勧めする。失敗しても二度と会わないならば、あずましい思いはしないでしょ。なお、女性は十分自分の身を守れる準備をすること(常に複数人で行動するとか、新入生歓迎コンパなどの酒の入る席には基本的に参加しないとか、軟らかそうなサークルは避けてみるとか、人数が「新入生<サークルメンバー」の席は避けるとか)
まあ、極論ですけど。
なお、将来ソフトウェア開発をしたい方は何も考えず運動部へどうぞ。体力とコミュニケーション能力がとても重要な分野ですので運動部にいて悪いことはなし。