[メモ] 素朴な疑問:将棋の強さに男女の性差が関係あるの?

を見て疑問。

のコメント欄でもいろいろと話がでているけれども、私は弾さんの意見に賛成。男女で筋肉を使うこと以外は性差による能力差はない(個人はある)と思う。

だけれども、上の女流棋士会を設立という話はどういうこと?もし、環境に関するハンディキャップがなければ、将棋の世界では女性が男性と互角に戦えているはず。互角に戦えているならば日本将棋連盟の枠組みで戦っていれば良いのでは?

と思ってちょっとGoogleで調べると、将棋の世界では女子のプロがいないらしい。

将棋界では棋士の登竜門である奨励会三段リーグ戦(年二回)で成績上位の二人が四段に昇段、日本将棋連盟からプロ棋士と認定されます。ところが、これまでに女性でこのプロ資格を取った人は一人もいません。これまで奨励会入りした女性は何人かいましたが(現在も三人が挑戦中)、“神童”が群がり集まる奨励会の難関を突破することはできませんでした。

一方で囲碁は女性も男性と同じく戦っているようです

まず囲碁の「女流」は単に「女性である」ことを示しただけで、「女流〇段」とは表現しません。プロ棋士になるための資格試験である入段試験では女性のための特別採用枠が一つあるものの、昇段、公式戦の参加は、すべて男性と同じ扱いです。日本棋院関西棋院所属のプロは四百五十七人、うち女性は最高段の杉内寿子八段を筆頭に五十九人で、みな男性を相手に対等の条件で戦っています。

 しかし、タイトル戦で活躍できないこともあって、「女流名人戦」「女流本因坊戦」などの女性だけの棋戦も設けられています。

これはボードゲームは女性にとって不得意種目であることを意味するのか、それとも慣習や競技人口の関係で女性が不利な立場に置かれているのかどちらなのだろう。世界のボードゲームといえばチェスだがチェスに女性の有名選手はいるのだろうか?

将棋の奨励会の入会方法

奨励会入会には年1回入会試験があり、対戦および筆記試験がある。受験資格は満19歳以下で四段以上のプロ棋士日本将棋連盟正会員)から受験の推薦を得た者に限られている。受験の推薦を得るには、アマチュアの大会で優秀な成績を収めたり、プロ棋士などが指導する将棋教室などで実力を認められたりしなければならない。
〜中略〜
また従来の受験制度(級位受験)とは別に、1997年度より初段受験制度が創設された。受験資格は満22歳以下(8月末日)で、アマチュア公式戦全国大会の優勝または準優勝を経験した者で、四段以上のプロ棋士日本将棋連盟正会員)から受験の推薦を得た者。2005年度に吉田正和朝日アマ名人(当時)がこの制度による最初の受験者(かつ初の合格者)となる。
〜中略〜
試験以外に関東、関西、東海で行われている研修会においてAクラスに昇級した場合にも奨励会6級への入会の資格が与えられる。

2006年10月現在、奨励会には2人の女性会員がいる

奨励会に入るのがこの規則だと、競技人口によっては女性が不利な感じがする。将棋人口はレジャー白書というもので見れるそうですが、それを参考にしているサイトより孫引用

社会経済生産性本部が発行しているレジャー白書に過去一年間に囲碁を楽しんだ人のデータが載っています。レジャー白書は定期的に発行されていますが、2003年版でみると次のようになっていました。

平成6年から14年までで15歳以上の囲碁人口はおよそ480万人(H6-H14年推移は390−560万人)。
一方将棋は910万人(同1240−910)ですから囲碁は将棋人口の約半分。 =>囲碁は4%、将棋は8%!

囲碁をやりたい人は780万人ー480万人=300万人 (予備軍) =>囲碁人口は将棋並みに倍増できる!
将棋をやりたい人は950万人ー910万人=40万人(予備軍)

年間でやった回数、囲碁は22回、将棋は14回 =>囲碁はやりだしtら将棋より面白くなる!
男女比率は囲碁が82%、将棋が84% =>囲碁将棋はやっぱり男性が圧倒的に多い!

こういう割合だと、女性が将棋の世界で活躍できていないからといって男女の性差に由来する能力差があるとは結論づけられないと考えられる(ないともいえないが)。

奨励会を通り抜けた女性はいないみたいだけれども、プロ棋士に勝った女性棋士は結構いる様子

2006年3月現在、公式戦に出場し、男性棋士と対局した女流棋士は10人。そのうち勝利を挙げたのは中井、斎田に加え、清水市代矢内理絵子石橋幸緒の5人で、合計勝利数は56勝である。

囲碁の場合はどうか?

女流棋士の実力

現在まで日本の女流棋士が七大タイトルの優勝はもちろん、挑戦権獲得や三大リーグ入りを果たしたことはない。ただし2006年に創設された若鯉戦(30歳以下および五段以下の棋士を対象)では、並み居る男性棋士を破り、謝依旻がタイトルを奪取した。他にも青木喜久代は新人王戦準優勝の実績があり、現役タイトルホルダーの依田紀基碁聖を破ったこともある。また小林泉美も男性棋士に対して互角以上の戦績を残しており、リーグ入り間近に迫ったこともある。

海外では2000年、韓国棋院の中国女流棋士ゼイ廼偉が韓国のタイトルの一つ国手を奪取しており、世界選手権戦でもベスト4にまで残った実績を持つ。これらのことから囲碁の男女間の実力差は紙一重であり、将棋のそれに比べて格差はかなり小さいと見る意見が一般的である。

ということで、囲碁の競技人口を見ると女性が男性と善戦している感じがする。あと、日本以外にも囲碁が盛んな国があるというのは大きいかもしれない。

以上、とりとめがないけど素朴な疑問でした。調べる途中で読んだWikipedia囲碁の歴史は実に面白かった。ドラマ化しても良いのではないの?

ひかるの碁で名前だけ知っていた本因坊秀策も本当に実在していたことに驚き。