住民票の移動について

をみて選挙の度に毎回思うことを思い出しました。

「大学入学後、大学付近に下宿をする学生は住民票を移しているであろうか?」

まず、この疑問の背景。
公職選挙法Houko.comより引用


第9条 日本国民で年齢満20年以上の者は、衆議院議員及び参議院議員の選挙権を有する。
2 日本国民たる年齢満20年以上の者で引き続き3箇月以上市町村の区域内に住所を有する者は、その属する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権を有する。

投票は、住民票がある土地でしか行うことができません。このため、大学周辺に下宿する学生(以下、下宿生)は、住民票を現住所に移さないと選挙の際には実家の選挙区で投票しなければなりません。

ところがです。結構な数の学生が住民票を実家から現住所に移していないと思われます。後輩や、学生に移さない理由を聞いてみると、面倒だからとか、いずれ実家に帰るからとかありますが、一番よく聞く理由は、地元の成人式に参加するからと答えられます。浪人せずに大学に入った場合、成人式は大学2年生か3年生に行われます。まあ、特に不都合がなければ、大学入学後1、2年後にわざわざ住民票を移す手間を書ける必要はないと考えるのも仕方がないと思います。

選挙は、必ずしも大学が休みの期間に行われるわけではないので、住民票を移さなかった学生の多くは、当然、選挙にいきません。
大学生の残りの2年間(大学院まで行けば4〜7年間)の間、選挙に行かなければ、選挙にいくという習慣がみにつかなくても仕方がないような気がします。

ちなみに、成人式は基本的にその地区に実家があれば、現時そこに住んでいない(=住民票のない)人でも参加できるようです。案内状が欲しい場合は、事前に自治体に連絡すればよいようです。

参考:

実際に、どのくらいの割合で下宿生が住民票を移していないのかわかりません。でも、私の勘では少なくとも3分の1くらいの下宿生が住民票を移していないのではないかと思います。

ただ、成人式の話以外にも住民票の移動は社会保険や国民保険、国民年金の手続きを発生させますので、ここいらへんのめんどくささも住民票移動の妨げになっているかもしれません。国民年金を親が代わりに支払ってくれているという場合もあるでしょうし。