鹿鼎記

鹿鼎記1〜8巻
・1巻:少年康熙帝
・2巻:天地会の風雲児
・3巻:五台山の邂逅
・4巻:二人の皇太后
・5巻:経典争奪
・6巻:クレムリンの女帝
・7巻:故郷再び
・8巻:栄光の彼方

金庸先生最終長編です。私が金庸作品を知るきっかけとなった田中芳樹氏の何かの本と、日本語翻訳を行った岡崎由美氏をはじめとした翻訳者のみなさまに感謝!どの長編も面白かったです。

本作品は、非武侠小説です。主人公はちんぴらで、かつ、英雄へのあこがれを忘れないかわいい小僧の韋小宝。彼の要領の良さと最後の最後でいつも守り抜く義侠心は最高でした。ところどころで韋小宝には泣かされました。

技術書と違って、小説は中身を言うと面白さ半減なのであんまりいえませんが。私の金庸小説主人公ランキングでは令狐冲、郭靖につづき第3位ですね。かわいさだけならば、間違いなく第一位。「大願成就だ。」という台詞はどこかで一度使ってみたい。

この作品は再読前提でしたら、何番目に読んでも面白い作品ですが。一度で味わいつくしたいのであれば、金庸長編(碧血剣、秘曲 笑傲江湖、 神[周鳥]剣侠)を読んでからにした方が良いです。特に碧血剣は先に読むべしです。

一年たったら、また読み直そう。

参考:
G's bookshelf: 金庸武侠小説邦訳集