読書

AKB48の経済学

AKB48の経済学 Economics Lovers Liveの韓リフ先生が書いた本。「AKB48で経済学?こじつけかな?」と思ったので読んでみた。結論から言うと、ビジネスモデルの説明として非常にうまい解説で納得した(常に成り立つ理屈かどうかは私にはわからない)。ポイン…

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか?

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? 科学・技術行政に興味がある方、大学院生のお子さんを持つ親御さんたち、大学院生のみなさんは必読。榎木英介さんが書かれた本。Twitterで@enodonという名前で日々、科学技術ニュースを流してくださったり、メルマ…

コンピュータが仕事を奪う

コンピュータが仕事を奪う ここ数年、授業や卒論指導、研究室や飲み会の場において学生に伝えたいと思っていたことが見事にかつ分かり易く述べられている。ここまでうまく説明されていることに、計算機科学分野の研究者および大学教員の端くれとして、正直嫉…

伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本

若田部さんの素晴らしい笑顔に勝間さんが疑いのまなざしを向けているの様を、浜田さんが好々爺然としてほほえましく眺めているように見える表紙の本。なんだこの構図。 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本 内容は、デフレ状態を脱するためには日本銀…

競争と公平感

大学がいくつ必要か、大学の教員についてテニュアトラックを導入するかどうか、研究助成金の競争的配分が良いか悪いかなど、研究者を取り巻く議論では「競争が必要だ!」「いや、短期的競争は腰をすえて研究ができなくなるから良くない」と競争に関して意見…

「不安」を「希望」に変える経済学

「不安」を「希望」に変える経済学 政策提言までフルセットのリフレ本。失礼な物言いで恐縮だけど「経済学者でも政策提言までフルセットで出せるのね。御見それしました。」という本。いい本読んだ。経済学系の読み物(専門書を読めるほどの能力はない)は結…

情報学ブログと発声練習の間のやり取りに興味を持った方々へ

お楽しみいただきありがとうございます。ちょっとブックガイドを。 「論理って何?」 結局「論理って何?」と思われた方は図書館で以下の本を見つけてお読みください。ネット上のわけの分からない説明を読むよりも短時間でよく理解できて有意義です。 戸田山…

科学と神秘のあいだ

科学と神秘のあいだ この本は前書きに書いてあるとおりの本だと思った。 このちょっと風がわりな(じゃないかとおもう)エッセイの中で、僕は科学的な「ものの見かた」や「考えかた」にまつわるあれこれについて、書いてみた。 ニセ科学批判の本、あるいは内…

デフレ不況 日本銀行の大罪

デフレ不況 日本銀行の大罪 単行本の韓リフ先生は、Twitterとは違い丁寧な言葉遣い。でも、言っている内容は変わっていなかったりする。ポイントとなる内容は以下のとおり。 デフレは景気に関して悪影響をもたらす 経済成長を果たすにはマイルドインフレが必…

科学との正しい付き合い方

科学との正しい付き合い方 「科学との正しい付き合い方」読了。内田さんの主張は後書きにまとめられている。この3点について反論はない。 科学技術は私たちの身の回りにあふれている 今の科学技術と社会の関係は、ぎくしゃくしている 読者のみなさんに、科学…

社会教養のための技術リテラシー

科学と技術の違い?と続・科学と技術の違い?で意見交感した際にshowgotchさんに紹介していただいた本「社会教養のための技術リテラシー」を読んだ。 社会教養のための技術リテラシー 一番知りたかったのは「技術と科学の違いは何か?」と「技術リテラシーと…

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論 去年の11月ぐらいに読んだのだけど感想を書いていなかったので。一言でいうと「嫉妬を覚える本」。著者の島岡さんはご自身を「すごい研究者」として認識されていない。その「すごくない研…

アサーティブな振る舞いについて2冊

研究室に入る前に「アサーション・トレーニング」「アサーティブ」などのキーワードが含まれている本を1冊は読んでみると良いと思う。特に、自分は人間関係が苦手であると思っている人ほど読んだ方が良いと思う。新社会人になる人は卒論や修論が終わり次第す…

本の紹介

ノーベル賞受賞者じゃない研究者の緊急討論会の飲み会で紹介した本とおすすめ本のリスト イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき:これを読んで、IBMの戦略を知るとIBMの凄みがわかる(参考:IBMのInnovation Jamは凄い) 教…

なぜ、「科学」はウソをつくのか

なぜ、「科学」はウソをつくのか 「竹内薫ファンの人はおもしろいかもしれない」という感想。理由は、竹内さんのこれまでの著作や発言を追っていないと、本文中で省略されている部分がわからないから。1章は主にマスコミにおける科学音痴についてかかれてい…

企業の研究者をめざす皆さんへ

企業の研究者をめざす皆さんへ―Research That Matters 企業を目指す人だけでなく、研究者を志す人は読んでおいた方がよいと思う。「企業の研究者」という立場でかかれた本はとても貴重。著者は、IBMの東京基礎研究所の所長経験者であるため、この本を読むとI…

芹沢 一也, 荻上 チキ 編, 経済成長って何で必要なんだろう?

芹沢 一也, 荻上 チキ 編, 経済成長って何で必要なんだろう? 飯田泰之さんとの対談集。対談集なので一貫した主張というものはないけれども、飯田さんの説明で繰り返し登場したのが大体以下のような話。「経験則だけど、我々の社会はほうっておいても生産性を…

岩田 規久男, 景気ってなんだろう、世界同時不況、日本銀行は信用できるか

岩田 規久男, 景気ってなんだろう 岩田 規久男, 世界同時不況 岩田 規久男, 日本銀行は信用できるか 「景気ってなんだろう」が2008年10月、「世界同時不況」が2009年3月、「日本銀行は信用できるか」が2009年8月。岩田先生の日銀に対する批判がどんどんと直…

田中秀臣, 雇用大崩壊―失業率10%時代の到来

田中秀臣, 雇用大崩壊―失業率10%時代の到来 主たる主張は、雇用対策に一番効果があるのはデフレーション(物の値段が下がる=お金の価値が上がる)からの脱却であるというもの。この主張を読者に理解してもらうために雇用問題でよく取り上げられる原因とそれ…

経済関係本5冊

1冊ずつ感想を書きたいところだけど、そうするといつまでも感想を書かないのでまとめてちょっとずつメモ。と思ったけど、案外長くなったので分ける。 田中秀臣, 雇用大崩壊―失業率10%時代の到来 岩田 規久男, 景気ってなんだろう、世界同時不況、日本銀行は…

あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか?

Amazon.co.jp:あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか? ソフトウェアハウスに勤めたことがないので仕様書というものがどういうものかわからない。なので、本書を読んでみた。本書は仕様書の書き方ではなく、仕様書に対する考え方や姿勢に重点を…

選挙の経済学 投票者はなぜ愚策を選ぶのか

Amazon.co.jp:選挙の経済学 投票者はなぜ愚策を選ぶのか この本では、選挙により政策・権力者を選ぶという方法のシステム的欠陥を示している。第1章から第5章までを使って、何故、投票者は自分自身にとって不利になる愚かな政策に対して投票するのかについ…

「知へのステップ」と「大学生の学習テクニック」

情報リテラシーの授業のネタをどうすれば良いのかと思って、書棚にあった「知へのステップ」と「大学生の学習テクニック」に目を通したのだけど、これは良い本だと思う。前期授業が終わって「あっれー?大学って何か思ったのと違うなぁー。」と思っている大…

栗本薫さんのご冥福お祈りいたします

まだお若いのに。 作家の栗本薫さんが死去 評論家・中島梓としても活躍 栗本薫さん 闘病中も執筆、月200枚 訃報:江戸川乱歩賞の作家、栗本薫さん 56歳 グインサーガも今年で最後か。さびしいなぁ。

グインサーガの引継ぎには絶対に反対。

栗本薫さんの死去に関するネット記事とそのブックマークコメントを見ていたら、他の作家へのグインサーガの引継ぎを希望するという話が出ていてびっくりした。栗本さん以外が書いたグインサーガは、グインサーガへのオマージュに過ぎず、グインサーガそのも…

RESTful Webサービス

RESTful Webサービス Ruby on Railsを使ってWebアプリケーションを作りたいと思ったのだけど、Ruby on Railsの1.2からRESTfulなアプリケーションの作成を支援するツールになったらしいので、読んでみた。RESTfulアーキテクチャやリソース指向アーキテクチャ…

アイデア発見とは別の分野の物事を新しい分野に持ってくること

teruyastarはかく語りき:天才になれる秘密でコピーという話がでていたけれども、私はそのような考えは以下の本から学んだ。 アイデアのつくり方 仕事は楽しいかね? 「アイデアのつくり方」の素晴らしいところは、アイデアを出すという行為を神秘的なものか…

出社が楽しい経済学

NHK総合で土曜日の23時から放映している出社が楽しい経済学をテキストにしたもの出社が楽しい経済学を読んだ。この番組を見始めた理由は極東ブログで紹介されていたから。 極東ブログ:出社が楽しい経済学(吉本佳生, NHK「出社が楽しい経済学」制作班) こ…

優しい嘘つき

一つ前のエントリーの後半で書いたとおり、本当のことほど、人を逆上させることはないと私は思っている。私の好きな小説家の平井和正さんの小説「ボヘミアンガラス・ストリート」に「優しい嘘つき」という言葉がでてくる。 「両親もよく知ってるけど、あたし…

合意マトリックスと有効な協調ツール

教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革するとガードナーの多元的知能とアメリカの公教育の続き。この本で特に勉強になったなぁというのは、民主主義的プロセスは常に最良の手段ではないという主張だ。とても当たり前のことだけれども、状況によ…