読書

読書メモ:旅する教会――再洗礼派と宗教改革

ミュンスター再洗礼派研究日誌のsaisenreihaさんこと、永本さんが共著の「旅する教会――再洗礼派と宗教改革」を読んだ。旅する教会――再洗礼派と宗教改革作者: 永本哲也,猪刈由紀,早川朝子,山本大丙出版社/メーカー: 新教出版社発売日: 2017/01/25メディア: 単…

アステイオン 84号(2016年春)

アステイオン84号をご恵投いただいた。ありがとうございます。 www.suntory.co.jp特集は「帝国の崩壊と呪縛」。素人からすると「どういうこと?」という特集名。池内恵さんが巻頭言を担当されている(【寄稿】『アステイオン』第84号の特集「帝国の崩壊と呪…

現在落語論

2015年12月21日(月)立川吉笑「現在落語論」Session袋とじを聞いて買った本 www.amazon.co.jp落語は鈴本演芸場に2,3回聴きにいっただけなのでほとんど知らない。この本を読んで立川志の輔さんと立川談笑さんの落語を聴いてみたくなった。この本の面白いと…

俺たちのBL論

昨年末から聞き始めた(もう、4か月たつの!?)Session 22で紹介されており、面白いと思ったので購入。ただ、そのあと積読になっていたので、別府旅行のおともに持ってきた。 2016年01月28日(木)サンキュータツオ×春日太一「俺たちのBL論」Session袋とじ …

この経済政策が民主主義を救う: 安倍政権に勝てる対案

この経済政策が民主主義を救う: 安倍政権に勝てる対案を読了。共産党や社会党が金融政策を批判している中、左派なのにリフレ政策を主張する松尾さんの著書。リフレ政策、金融政策、流動性のわな、インフレ―ターゲットなどのキーワードを手早く理解するならば…

コンサル100年史

「コンサルタント」って何している人たちなの?と思っていたところKindleのセールで安くなっていたので買った。ざっくりとコンサルティング・ファームの成立から、現在、元IT系の会社や会計系の会社がコンサル業界に参入している理由を説明してくれている。 …

「学力」の経済学

何回かネット上の記事を読んで面白いなと思ったので購入。Kindleの不便な点を改めて認識した。それはページ数がわからないという点。 「学力」の経済学 紙の本だと厚みであとどれくらい話が続くのかわかるのだけど、Kindleの場合は残りの分量をパーセント表…

特集:世界の餃子とその仲間, Vesta, No. 83, 2011 夏号

数日前にはてなブックマークのホッテントリーでみたユーラシア大陸は餃子でつながっている! 中国からヒマラヤを越えてトルコ、ヨーロッパまでご当地「餃子」の旅を読んで、「何で中国の周辺国では餃子のことを饅頭と呼ぶのだろう?」と疑問に思い、CiNiiで…

アジアインフラ銀行(AIIB)が欲しい理由がわかる気が

論文指導がしなきゃいけないんだけど、やる気がおきなくて買ったばっかりの経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策を読んでいるのだけど、これはすごい本だ。今年、大学生になったお子さんがいる保護者のみなさまは、誕生日のお祝いにこの本を買…

イスラーム生と死と聖戦

中田 考:イスラーム生と死と聖戦を読んだ、解説がイスラーム国の衝撃の池内 恵さんで驚いた。感想を箇条書き 1章〜3章は勉強になった。神の説明については創造神という大前提のもとで考えるならばそうなるだろうなということで納得。 クルーアン(コーラン…

私の中の柳生十兵衛

Kindleで出ているのを知って恐れおののいている。ほしい。私の中の柳生十兵衛は山田風太郎作品&隆慶一郎作品で構築されているので、これの枠外にでると拒否反応が起きてしまう。山田風太郎の柳生十兵衛3部作。つながってはいない。 柳生忍法帖 上、柳生忍法…

血肉となった3冊

はてなーの血肉となった3冊を教えて欲しい 本を読むという習慣ができたのはたぶん以下の3冊が理由 ぐりとぐら:卵焼きがおいしそうで何度も何度も読んだ 「家庭でつくるお弁当のおかず100選」みたいなタイトルで、写真つきでおかずが載っていた本。おいしそ…

陰謀と幻想の大アジア

陰謀と幻想の大アジア読了。なんというか、不思議な本だった。最初のころの歴史コミュニケーション研究会に参加したときに教えてもらって「読みたいな」と思い今度買うリストにいれていたのだけど、どういう経緯で読もうと思ったのか忘れていた。それもあっ…

チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド

まったくキャッチアップできていなかったので大変勉強になった。 チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド 章立ては以下のとおり。 第一章:チーム開発とは 第二章:チーム開発で起きる問題 第三章:バージョン管理 第四章:チケット管理 …

オブジェクト指向をプログラミングの発展経緯から説明する本

C言語からプログラミングを始めたという経緯もあり、以下の本で説明されているプログラミングの発展経緯からのオブジェクト指向の説明が一番腑に落ちた。Kindleでも買えるのでおすすめ。オブジェクト指向プログラミングとオブジェクト指向設計の関係、オブジ…

大学生・社会人のための言語技術トレーニング

分野問わずに遅くとも大学3年生の7月までには読むべき本。これを読んでおくとばらばらに学ぶであろうエントリーシート、小論文、卒業論文の作成技術を統合できる。 三森ゆりか著:大学生・社会人のための言語技術トレーニング 著者の三森ゆりかさんがつくば…

「研究発表のためのスライドデザイン」はプレゼン初心者・中級者におススメの本

宮野 公樹 著「研究発表のためのスライドデザイン」 をご恵贈にあずかった。本をいただいたからというわけではないが、私の所属研究室の学生に「まずは、これを読みましょう」と自信を持って勧められる本になっている。今まで特にプレゼンテーションをしたこ…

読書体験を誰と共感するか?

虎とラッパ:中学校に導入する時におススメのライトノベルとはへの主にライトノベルを読むよ^0^/:もっと中高生の読みたいラノベを考えろの批判理由が面白い。 まず自分の身にあてはめて考えてみようよ中学校の図書館にいって、10年も前の、名前程度しか…

リンク:何度も読み返したいファンタジー小説 ベスト10

日経新聞:何度も読み返したいファンタジー小説 ベスト10 より転載。 「守り人」シリーズ トムは真夜中の庭で クラバート ゲド戦記 ホビットの冒険 指輪物語 モモ ナルニア国物語 「勾玉」シリーズ 二分間の冒険 以下メモ。 書名 状況 「守り人」シリーズ 未…

英国パラソル奇譚が面白い

「『真実の剣』復活しないかなぁ」と本屋で早川書店の棚を眺めていたときに飛び込んできた「アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う」というタイトル。タイトルからして、非常に私の中の中学生をそそるのだけど、しばらく買うのは控えていた。で、先週の連休初…

言語技術は重要

まとめ 以下の3冊お勧め 外国語で発想するための日本語レッスン 外国語を身につけるための日本語レッスン 「言語技術」が日本のサッカーを変える 一つ目の本は、主に欧米でおこなわれている「テクストの分析と解釈・批判」について説明している。前半で、三…

「Web+DB Press Vol. 70 特集3 Web広告最前線」が熱かった

Web+DB Press Vol. 70の特集3「Web広告最前線」を読了。特集1の「実践Rails高速化」を目当てに買ったのだけど、純粋な興味として特集3「Web広告最前線」が面白かった。今のWeb広告の最前線って、株式・金融市場並のリアルタイム取引していたのね。これはまっ…

CAPCOM:ゴースト トリックがめちゃめちゃ面白かった

とても面白かった。Nintendo DSのゲームはタッチペンで動作させるゲームだったので、iPadとの相性は抜群。良いパズル&ミステリーゲームだった。1章当たり30分強で遊べるので、30分×18章は楽しめる。メッセージスキップができなかったのが少し残念。おまけゲ…

ジャレド・ダイアモンド:「文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの」の前半要旨が30分弱でわかる

ジャレド・ダイアモンド:「文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの」の前半要旨が30分弱でわかる良アニメ。また、流れるコメントで名作シミュレーションゲームCivilization 4のノリもわかったりする。 サバイバルを学びたいならばこちらが参考になる。ベア…

読みやすくて面白いファンタジー作品でオススメないかな?

最後まで面白いとなると難しい。 ぶく速:最近ファンタジーに興味を持ち始めたんだが、読みやすくて面白いファンタジー作品でオススメないかな? 古典 ミヒャエル・エンデの「モモ」は好きな話。これも一応ファンタジーかな?私にとってのタバコのイメージが…

卒論応援団 2013

学生側に立って卒論の書き方を指南している本。先輩が後輩に教えている感じ。卒業研究を行うではなく、卒業論文を書くという点に集中していること、および、人文系中心であることから、いわゆる理系の方から見ると「そんなに簡単じゃないよ!」と言いたくな…

デザイン思考が世界を変える

良い本だったのでちゃんとしたエントリーにしようとしたら一か月も寝かしてしまったのでメモ。 デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 この本はIDEOという会社を知っているか知っていないかで最初の印象が変わる。知っているならば初…

ABDUCTIONシリーズ読了

作家の平井和正さんは、2000年ごろから電子書籍で自分の小説を出版している。そのためにe文庫という会社(サイト?)を立ち上げて、2003年ごろまで結構精力的に出版もしていた。私もファンなので、電子書籍でしか発刊されな新作を買っていた。ところが、その…

経済とお金儲けの真実

経済とお金儲けの真実 飯田さんの別の本を何冊か読んでいるので大体知っていることだったけど面白かった。高校生や大学生は読んでみたら楽しめるのではないかと思う。構成は経済学者である飯田さんとバイヤーである坂口さんの問いの出し合いで進む。坂口さん…

AKB48の経済学

AKB48の経済学 Economics Lovers Liveの韓リフ先生が書いた本。「AKB48で経済学?こじつけかな?」と思ったので読んでみた。結論から言うと、ビジネスモデルの説明として非常にうまい解説で納得した(常に成り立つ理屈かどうかは私にはわからない)。ポイン…

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか?

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? 科学・技術行政に興味がある方、大学院生のお子さんを持つ親御さんたち、大学院生のみなさんは必読。榎木英介さんが書かれた本。Twitterで@enodonという名前で日々、科学技術ニュースを流してくださったり、メルマ…

コンピュータが仕事を奪う

コンピュータが仕事を奪う ここ数年、授業や卒論指導、研究室や飲み会の場において学生に伝えたいと思っていたことが見事にかつ分かり易く述べられている。ここまでうまく説明されていることに、計算機科学分野の研究者および大学教員の端くれとして、正直嫉…

伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本

若田部さんの素晴らしい笑顔に勝間さんが疑いのまなざしを向けているの様を、浜田さんが好々爺然としてほほえましく眺めているように見える表紙の本。なんだこの構図。 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本 内容は、デフレ状態を脱するためには日本銀…

競争と公平感

大学がいくつ必要か、大学の教員についてテニュアトラックを導入するかどうか、研究助成金の競争的配分が良いか悪いかなど、研究者を取り巻く議論では「競争が必要だ!」「いや、短期的競争は腰をすえて研究ができなくなるから良くない」と競争に関して意見…

「不安」を「希望」に変える経済学

「不安」を「希望」に変える経済学 政策提言までフルセットのリフレ本。失礼な物言いで恐縮だけど「経済学者でも政策提言までフルセットで出せるのね。御見それしました。」という本。いい本読んだ。経済学系の読み物(専門書を読めるほどの能力はない)は結…

情報学ブログと発声練習の間のやり取りに興味を持った方々へ

お楽しみいただきありがとうございます。ちょっとブックガイドを。 「論理って何?」 結局「論理って何?」と思われた方は図書館で以下の本を見つけてお読みください。ネット上のわけの分からない説明を読むよりも短時間でよく理解できて有意義です。 戸田山…

科学と神秘のあいだ

科学と神秘のあいだ この本は前書きに書いてあるとおりの本だと思った。 このちょっと風がわりな(じゃないかとおもう)エッセイの中で、僕は科学的な「ものの見かた」や「考えかた」にまつわるあれこれについて、書いてみた。 ニセ科学批判の本、あるいは内…

デフレ不況 日本銀行の大罪

デフレ不況 日本銀行の大罪 単行本の韓リフ先生は、Twitterとは違い丁寧な言葉遣い。でも、言っている内容は変わっていなかったりする。ポイントとなる内容は以下のとおり。 デフレは景気に関して悪影響をもたらす 経済成長を果たすにはマイルドインフレが必…

科学との正しい付き合い方

科学との正しい付き合い方 「科学との正しい付き合い方」読了。内田さんの主張は後書きにまとめられている。この3点について反論はない。 科学技術は私たちの身の回りにあふれている 今の科学技術と社会の関係は、ぎくしゃくしている 読者のみなさんに、科学…

社会教養のための技術リテラシー

科学と技術の違い?と続・科学と技術の違い?で意見交感した際にshowgotchさんに紹介していただいた本「社会教養のための技術リテラシー」を読んだ。 社会教養のための技術リテラシー 一番知りたかったのは「技術と科学の違いは何か?」と「技術リテラシーと…

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論 去年の11月ぐらいに読んだのだけど感想を書いていなかったので。一言でいうと「嫉妬を覚える本」。著者の島岡さんはご自身を「すごい研究者」として認識されていない。その「すごくない研…

アサーティブな振る舞いについて2冊

研究室に入る前に「アサーション・トレーニング」「アサーティブ」などのキーワードが含まれている本を1冊は読んでみると良いと思う。特に、自分は人間関係が苦手であると思っている人ほど読んだ方が良いと思う。新社会人になる人は卒論や修論が終わり次第す…

本の紹介

ノーベル賞受賞者じゃない研究者の緊急討論会の飲み会で紹介した本とおすすめ本のリスト イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき:これを読んで、IBMの戦略を知るとIBMの凄みがわかる(参考:IBMのInnovation Jamは凄い) 教…

なぜ、「科学」はウソをつくのか

なぜ、「科学」はウソをつくのか 「竹内薫ファンの人はおもしろいかもしれない」という感想。理由は、竹内さんのこれまでの著作や発言を追っていないと、本文中で省略されている部分がわからないから。1章は主にマスコミにおける科学音痴についてかかれてい…

企業の研究者をめざす皆さんへ

企業の研究者をめざす皆さんへ―Research That Matters 企業を目指す人だけでなく、研究者を志す人は読んでおいた方がよいと思う。「企業の研究者」という立場でかかれた本はとても貴重。著者は、IBMの東京基礎研究所の所長経験者であるため、この本を読むとI…

芹沢 一也, 荻上 チキ 編, 経済成長って何で必要なんだろう?

芹沢 一也, 荻上 チキ 編, 経済成長って何で必要なんだろう? 飯田泰之さんとの対談集。対談集なので一貫した主張というものはないけれども、飯田さんの説明で繰り返し登場したのが大体以下のような話。「経験則だけど、我々の社会はほうっておいても生産性を…

岩田 規久男, 景気ってなんだろう、世界同時不況、日本銀行は信用できるか

岩田 規久男, 景気ってなんだろう 岩田 規久男, 世界同時不況 岩田 規久男, 日本銀行は信用できるか 「景気ってなんだろう」が2008年10月、「世界同時不況」が2009年3月、「日本銀行は信用できるか」が2009年8月。岩田先生の日銀に対する批判がどんどんと直…

田中秀臣, 雇用大崩壊―失業率10%時代の到来

田中秀臣, 雇用大崩壊―失業率10%時代の到来 主たる主張は、雇用対策に一番効果があるのはデフレーション(物の値段が下がる=お金の価値が上がる)からの脱却であるというもの。この主張を読者に理解してもらうために雇用問題でよく取り上げられる原因とそれ…

経済関係本5冊

1冊ずつ感想を書きたいところだけど、そうするといつまでも感想を書かないのでまとめてちょっとずつメモ。と思ったけど、案外長くなったので分ける。 田中秀臣, 雇用大崩壊―失業率10%時代の到来 岩田 規久男, 景気ってなんだろう、世界同時不況、日本銀行は…

あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか?

Amazon.co.jp:あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか? ソフトウェアハウスに勤めたことがないので仕様書というものがどういうものかわからない。なので、本書を読んでみた。本書は仕様書の書き方ではなく、仕様書に対する考え方や姿勢に重点を…