転載:新型コロナウイルス(COVID-19)感染症クイック・チェックポイント

2020年2月21日付けで日本感染症学会日本環境感染学会が理事長名義で出した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)―水際対策から感染蔓延期に向けて―(元PDFはアクセス過多でつながりにくいので別サイト)」より「一般市民の皆様へ ―クイック・チェックポイントー」と「一般市民の方々へ ―共有してほしい情報と行動―」を転載。

指定感染症としての認定、武漢市からの邦人の移送、施設およびクルーズ船における経過観察措置など、水際対策の実施は国内の感染者数の急激な増加に一定の抑制効果を示してきました。(中略)このような状況の中で、地域の状況を見ながら、地域単位で感染対策のフェーズを水際対策期から感染蔓延期へ移行させていくことが必要になってきます。(中略)

本ウイルス感染症の特徴として、その感染性とともに肺炎を合併する頻度の高さが明らかになってきました。致死率は依然としてSARSより低いものの、高齢者・基礎疾患保有者における肺炎の合併は生命を脅かす重篤な状態につながる可能性を高めます。このような感染症の蔓延期においては、重症例に焦点をあてた医療の実施が重要な戦略となってきます。(中略)

新型コロナウイルス感染症が地域によっては感染蔓延期を迎える中で、医療関係者はもとより、一般市民の方々におかれましても、その対応と行動を変えていく必要があります。以下にそのポイントを解説させていただきます。

(「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)―水際対策から感染蔓延期に向けて―」の冒頭部より)

一般市民の皆様へ ―クイック・チェックポイントー

1.注意すべき事項
  • 自分自身の健康管理を行ってください。体調が優れないときは朝・夕の体温測定を行いましょう。
  • 病院や施設での面会を控えましょう。高齢者や基礎疾患のある人に感染症をうつさないようにするためです。
  • 人が多く集まる室内での集会等の参加は必要なものに限りましょう。
  • 公共交通機関において、つり革、手すりなどの他人が触れる場所に触れた後は、鼻、口、目などを触らないようにしましょう。不特定多数の方の触れるものに接触した後の手指衛生が重要になります。
  • 会社、学校、自宅に着いてから手洗いをしっかり行いましょう。
  • 時差通勤によりラッシュアワーを避けましょう。
  • 東京オリンピック・パラリンピックに向けて準備してきたテレワークによる自宅勤務も活用しましょう
  • 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感がある場合には、出来るだけ会社、学校は休み、自宅での安静・静養を行いましょう。
  • 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感がある場合に、人と接触する場合は、咳エチケット(マスク着用)を行い、手で鼻、口を触った場合は、手洗いを行いましょう。
  • 体調不良者(発熱、咳など)に接する場合には、マスクを着用しましょう。
2.注意すべき症状
  • 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感などに加え、呼吸苦、息切れの症状がある場合
  • 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感などの症状が、5 日以上持続する場合
3.受診行動

37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感などに加え、呼吸苦、息切れの症状がある場合や37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感などの症状が、1 週間以上持続する場合は、帰国者・接触者相談センターなどに相談してから病院(一般外来で受診せず、帰国者接触者外来)を受診しましょう。

この時、マスクを着用し公共交通機関の利用は避けましょう。

4.高齢者または基礎疾患のある方
  • 毎日、朝・夕、体温測定を行いましょう。
  • 多くの方が集まる集会場等へ行くことは控えましょう。
  • インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンを接種されてない方は医療機関で接種を受けましょう

一般市民の方々へ ―共有してほしい情報と行動―

1. 感染症の臨床的特徴が明らかになってきました。

本ウイルスに感染を受けた人の多くは無症状のまま経過するものと思われます。感染を受けた人の中で潜伏期間(1〜12.5日)ののち一定の割合で発熱・呼吸器症状(咽頭痛、咳)などの感染症状が認められるようになります。発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多いことが特徴とされています。

いわゆる風邪、あるいはインフルエンザであれば、通常は3〜4日までが症状のピークで、その後改善傾向がみられますが、新型コロナウイルス感染症では症状が長引くことが特徴です。4日を過ぎても発熱が続く、特に1週間目においても発熱が続く場合、息が苦しい、呼吸器症状が悪化する、などを認めた場合には肺炎の合併が疑われます。すぐに帰国者・接触者相談センターにご相談ください。

2.1 週間以内に症状が軽快しそうであれば、自宅での安静で様子をみます。

新しく出現した感染症の場合には、しばしば重症例だけが取り出されて解析されることになります。しかし実際には、感染をうけても無症状~軽症の人が何倍も多く存在すると考えられています。

新型コロナウイルス感染症においても同様のことが考えられます。おそらく風邪様症状から軽い上気道炎ぐらいの軽症例が多数存在するものと思われます。このような症例は1週間で症状が軽快します。特に治療の必要はなく、自宅で安静にしておくことで十分です。

ただし、家族など身近の方への感染に気を付け、家族と接するときのマスク着用と、こまめな手洗いや手指消毒を心がけましょう。

3.1週間以上熱が続く、呼吸苦・呼吸器症状の悪化がみられる場合には医療機関へ

一方で、4 日〜1週間ほど経過しても熱が続いている、呼吸が苦しくなってきた、咳・咽頭痛が悪化している、などが見られた場合には帰国者・接触者相談センターに相談する必要があります。

1週間未満であっても高熱がみられるようになった、呼吸困難がみられるといった場合には肺炎の合併を疑います。速やかに帰国者・接触者相談センターに相談して帰国者接触者外来のある医療機関を受診してください。また、その際マスクを着用するなど周りへの感染に気を付けてください。

4.高齢者・基礎疾患を有する人は外出を控える、人込みの中に入らない。

新型コロナウイルス感染症は高齢者や基礎疾患がある人で重症化しやすいことが明らかとなっています。幸いにも、小児においては重症例が少ないことが報告されています。

重症化につがなる基礎疾患としては糖尿病、心不全、腎障害・透析患者や、生物学的製剤、抗がん剤、免疫抑制剤投与患者などがあります。また妊婦においても上記患者と同様に本ウイルス感染症にかからないような対応が必要になります。

人が多く集まる場所では、本ウイルスを持っている人と遭遇する機会が高まります。今回問題となったクルーズ船や老人介護施設・病院などは高齢者や免疫不全患者が多数集まる場所です。新型コロナウイルスの持ち込みには十分注意しなければなりません。

5.現在、実施されているウイルス検出のための検査(PCR 法)には限界があります。

新型コロナウイルスは、主に咽頭や肺で増殖しますが、インフルエンザに比べてウイルス量は少ないと考えられています。PCR 法という核酸検査で増幅してウイルスを検出する方法が診断に応用されています。最初の検査で陰性で、2 回目の検査で陽性となった症例も報じられました。

インフルエンザに比べて1/100~1/1,000 といわれるウイルスの少なさは、検査結果の判定を難しくしています。とくに早い段階でのPCR 検査は「決して万能ではない」ことをご理解ください。

関連ツイート


手洗いの仕方


新型コロナウィルスによる諸外国の休講状況

Twitterで諸外国は休校処置をしているというのをみたときに「それって春節がある国だから対応できているのでは?」と思いちょっとメモ。

日本

台湾

ベトナム

Dell PowerEdge 2950でのブータブルUSBフラッシュメモリの利用

5日間ぐらい試行錯誤していたのでメモ。

やりたいこと&状況

Dell PowerEdge 2950にDebian 10をインストールしたい。しかし、DVD-RWドライブ経由でインストールDVDを読み込めない

ブータブルUSBフラッシュメモリの準備

Debian公式:DebianのCDから、debian-10.2.0-amd64-netinst.iso をダウンロードする。

USBフラッシュメモリを用意し、手持ちのLinuxにつなぐ。ddコマンドでISOファイルの中身をUSBフラッシュメモリにコピーする。

  • debian-10.2.0-amd64-netinst.isoは ホームディレクトリ(~/)にあるとする。
  • USBフラッシュメモリは /dev/sdb として認識されているとする。
% cd
% sudo if=debian-10.2.0-amd64-netinst.iso of=/dev/sdb bs=1MB

Dell PowerEdge 2950の設定

以下にあるようにBIOSで設定を変えないと、ブータブルUSBフラッシュメモリから起動したときに「isolinux.bin missing or corrupt」というメッセージがでてインストーラーが起動しない。
askubuntu.com

BIOSで設定を変える。

  • 起動画面(Dellのロゴがでているとき)でF2を押し、BIOS設定画面を起動する。
  • BIOS設定にてUSB Flash Drive Emulation TypeをAUTOからHard Diskに変更する。
  • 設定を保存してBIOS設定画面から抜ける
  • 起動画面(Dellのロゴがでているとき)でF11を押し、ブートメディアの切り替え設定を起動する。
  • ブートメディアの切り替え設定において、「Hard Disk」の項にUSBフラッシュメディアがあるので、USBフラッシュメディアからの起動を選ぶ。
  • 無事にインストーラーが起動する。

インストール時のトラブル

ネットワークカード用に別途ファームウェアが必要だった。このため、インストール時にはネットワークカードが認識できなかった。以下のファームウェアが必要であるというメッセージがインストール時に表示された。

  • bnx2/bnx2-mips-06-6.2.3.fw

以下のパッケージに含まれている。

ダウンロードしたものをUSBフラッシュメモリなどで当該マシンにコピーし、インストールする。

% su
# /usr/bin/dpkg -i firmware-bnx2_20190114-2_all.deb
# reboot

グラフィックカード用ファームウェア

dmesgで以下のエラーがでていた。

[   11.227470] [drm] Loading R100 Microcode
[   11.239127] radeon 0000:0f:0d.0: firmware: failed to load radeon/R100_cp.bin (-2)
[   11.239195] firmware_class: See https://wiki.debian.org/Firmware for information about missing firmware
[   11.239256] radeon 0000:0f:0d.0: Direct firmware load for radeon/R100_cp.bin failed with error -2
[   11.239304] [drm:r100_cp_init [radeon]] *ERROR* Failed to load firmware!
[   11.239359] radeon 0000:0f:0d.0: failed initializing CP (-2).
[   11.239413] radeon 0000:0f:0d.0: Disabling GPU acceleration

以下のパッケージをインストールする。

% sudo apt install firmware-amd-graphics
% sudo reboot

無事エラーがでなくなった。

[   11.545455] [drm] radeon kernel modesetting enabled.
[   11.545935] [drm] initializing kernel modesetting (RV100 0x1002:0x515E 0x1028:0x01B2 0x02).
[   11.546057] radeon 0000:0f:0d.0: VRAM: 128M 0x00000000F0000000 - 0x00000000F7FFFFFF (16M used)
[   11.546059] radeon 0000:0f:0d.0: GTT: 512M 0x00000000D0000000 - 0x00000000EFFFFFFF
[   11.546066] [drm] Detected VRAM RAM=128M, BAR=128M
[   11.546067] [drm] RAM width 16bits DDR
[   11.546172] [TTM] Zone  kernel: Available graphics memory: 16468426 kiB
[   11.546173] [TTM] Zone   dma32: Available graphics memory: 2097152 kiB
[   11.546174] [TTM] Initializing pool allocator
[   11.546182] [TTM] Initializing DMA pool allocator
[   11.546208] [drm] radeon: 16M of VRAM memory ready
[   11.546209] [drm] radeon: 512M of GTT memory ready.
[   11.546221] [drm] GART: num cpu pages 131072, num gpu pages 131072
[   11.566869] [drm] PCI GART of 512M enabled (table at 0x0000000036300000).
[   11.566901] radeon 0000:0f:0d.0: WB disabled
[   11.566905] radeon 0000:0f:0d.0: fence driver on ring 0 use gpu addr 0x00000000d0000000 and cpu addr 0x(____ptrval____)
[   11.566907] [drm] Supports vblank timestamp caching Rev 2 (21.10.2013).
[   11.566907] [drm] Driver supports precise vblank timestamp query.
[   11.566932] [drm] radeon: irq initialized.
[   11.566941] [drm] Loading R100 Microcode
[   11.596569] radeon 0000:0f:0d.0: firmware: direct-loading firmware radeon/R100_cp.bin
[   11.597286] [drm] radeon: ring at 0x00000000D0001000
[   11.597312] [drm] ring test succeeded in 1 usecs
[   11.597935] [drm] ib test succeeded in 0 usecs
[   11.598210] [drm] Radeon Display Connectors
[   11.598211] [drm] Connector 0:
[   11.598212] [drm]   VGA-1
[   11.598213] [drm]   DDC: 0x60 0x60 0x60 0x60 0x60 0x60 0x60 0x60
[   11.598214] [drm]   Encoders:
[   11.598215] [drm]     CRT1: INTERNAL_DAC1
[   11.646197] [drm] fb mappable at 0xF0040000
[   11.646198] [drm] vram apper at 0xF0000000
[   11.646198] [drm] size 1572864
[   11.646199] [drm] fb depth is 16
[   11.646200] [drm]    pitch is 2048

エラーメッセージ「kvm: disabled by bios」

www.linux-kvm.org

リンク:中日新聞「南海トラフ80%の内幕 小沢慧一(社会部)」

とても読み応えのある記事だった。中日新聞の小沢記者 Good Job!

文部科学省は、議事録のすべてを最初から公開したわけではなかった。「税金を優先的に投入」「まず、お金を取らないと」。80%の確率を採用する決定打となったこれらの衝撃的な発言が記録された議事録は当初、文科省に開示を拒否された。それも「議事録はないので、公開できない」と担当者が伝えてきたのだ。結果的に公開されたのは、他の議事録の中に、このくだりの存在を暗示する発言を偶然見つけたからだ。

(7)実力不足の地震学より)

南海トラフ80%を報じたNHKWebの例
www3.nhk.or.jp

Ubuntu 18.04LTS上でのRuby on Rails公開環境の構築

はじめに

Dell Precision 5820に標準でインストールされていたUbuntu 18.04LTSにRuby on Railsの公開環境を構築する。

環境

# more lsb-release 
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=18.04
DISTRIB_CODENAME=bionic
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 18.04.3 LTS"

Ubuntu 18.04をCUIモードで動かす

デフォルトがGUI(ランレベル5)で動いているが、サーバとしてしか使わないのでCUI(ランレベル3)で動かす。

% sudo systemctl set-default runlevel3.target

不要なサービスを止める

/etc/rc3.d/にシンボリックリンクされているものを眺めて不要なものはリンクを外す。

% ls /etc/rc3.d/
% sudo update-rc.d -f avahi-daemon remove 
% sudo update-rc.d -f bluetooth remove
% sudo update-rc.d -f cups remove
% sudo update-rc.d -f cups-browesed remove
% sudo update-rc.d -f speech-dispatcher remove

参考:

再起動する。

rbenvをシステムワイドにインストールする

CentOSでrbenvをシステムにインストールする - Qiitarbenvでsystem wideに入れるときに気をつけたいこと - Qiitaを参考にインストールする。

Githubからrbenv, ruby-build, そして rbenv-default-gemsを取得する。

% cd /usr/local
% sudo git clone https://github.com/rbenv/rbenv.git rbenv
% sudo chgrp -R staff rbenv
% sudo chmod -R g+rwxXs rbenv
% sudo mkdir rbenv/plugins
% cd rbenv/plugins
% sudo git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git ruby-build
% sudo chgrp -R staff ruby-build
% sudo chmod -R g+rwxs ruby-build
% sudo git clone https://github.com/rbenv/rbenv-default-gems.git rbenv-default-gems

グループstaffに現在のユーザhogehogeを付け加える。

% sudo usermod -aG staff hogehoge

rbenvの設定をログイン時を読み込むことができるように/etc/profile.d/rbenv.shを作成する。

% sudo touch /etc/profile.d/rbenv.sh
% sudo vi /etc/profile.d/rbenv.sh

中見は以下のようにした。

export RBENV_ROOT=/usr/local/rbenv
export PATH="$RBENV_ROOT/bin:$PATH"
eval "$(rbenv init --no-rehash -)"

rbenvで初期化を行う。

% sudo su
# source /etc/profile
# exit

rbenvでsystem wideに入れるときに気をつけたいこと - Qiitaでおすすめのrbenv-default-gemsを設定する。これを設定することでrubyのインストール時に合わせてインストールするべきgemライブラリを指定することができる。

% sudo touch /usr/local/rbenv/default-gems
% sudo vi  /usr/local/rbenv/default-gems

中見は以下のようにした。

bundler
pry
rbenv-rehash

rubyのインストール

rubyのコンパイルに必要なパッケージをインストールする。

% sudo apt-get install -y libssl-dev libreadline-dev zlib1g-dev

rubyのインストール

% sudo su
# source /etc/profile
# which rbenv
# rbenv install --list | 2.6.5
# rbenv install 2.6.5
# rbenv rehash
# rbenv global 2.6.5

gemのバージョンを最新にしておく。

# gem update --system
# gem -v
3.0.6

gemパッケージをインストールする際にドキュメントをつくらないように設定する。

# touch ~/.gemrc
# vi ~/.gemrc

.gemrcの中見は以下の通り。

install: --no-document
update: --no-document

Ruby on Railsのインストール

SQLite3関連のパッケージをインストールする。

sudo apt install libsqlite3-dev sqlite3

Rails6から webpackerというものを使うようになる。このために必要なパッケージをインストールする。

% sudo apt install -y curl
% curl -sS https://dl.yarnpkg.com/debian/pubkey.gpg | sudo apt-key add -
% echo "deb  https://dl.yarnpkg.com/debian/ stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/yarn.list
% sudo apt update
% sudo apt install yarn


Ubuntu 18.04LTSの標準のNode.jsは古いため、Node.jsを別途インストールする。

% sudo apt install -y nodejs npm
% sudo npm install n -g
% sudo n stable
% sudo apt purge nodejs npm
% exec $SHELL -l

% which node
/usr/local/bin/node

% node -v
v12.13.1

Ruby on Railsをインストールする。

% sudo su
# source /etc/profile
# gem install rails
# which rails
/usr/local/rbenv/shims/rails
# rails -v
Rails 6.0.1

Ruby on Railsの動作確認&gem ライブラリをインストールする。

# cd /tmp
# rails new demo
# cd demo
# rails webpacker:install
# rails generate scaffold person name:string age:integer
# rails db:migrate
# rails server

nftableによるアクセス制限

Debian 10 (buster)のnftablesでアクセス制御 - 発声練習を参考にする。

40080, 400081をアプリ用に公開する。/etc/nftables.confに以下を追加する。

tcp dport 40080 counter 
tcp dport 40081 counter

反映させる。

% sudo nft -f /etc/nftables.conf

確認する。

% sudo nft list ruleset

ApacheとPassengerのインストール

Installing Passenger + Nginx on Ubuntu 18.04 LTS (with APT) - Passenger LibraryにしたがってPassengerをインストールする。

Passengerをaptでインストールできるように設定する。GPG鍵の登録。

% sudo apt-get install -y dirmngr gnupg
% sudo apt-key adv --keyserver hkp://keyserver.ubuntu.com:80 --recv-keys 561F9B9CAC40B2F7
% sudo apt-get install -y apt-transport-https ca-certificates

/etc/apt/source.listに追加する。

sudo sh -c 'echo deb https://oss-binaries.phusionpassenger.com/apt/passenger bionic main > /etc/apt/sources.list.d/passenger.list'
sudo apt-get update

PassengerおよびApacheモジュールのインストール。

% sudo apt-get install -y apache2 apache2-dev libapache2-mod-passenger

Apacheにモジュールを付け加える。

% sudo a2enmod passenger
% sudo apache2ctl restart

正しくインストールできているかどうかを確かめる。Apacheを使う方を選ぶ。

sudo /usr/bin/passenger-config validate-install

PassengerInstanceRegistryDirを設定する。

% sudo mkdir -p /var/run/passenger-instreg

/var/runは tmpfsとして設定されているため、そのままだと再起動の度に削除されてしまう(参考:/var/run の中身が再起動すると消えてしまうので・・・お前らもさっさとハマって泣くべきCentOS7の落とし穴4つ - Qiita)。そこで、 /etc/tmpfiles.d に設定を記載する。

% sudo touch /etc/tmpfiles.d/passenger.conf

/etc/tmpfiles.d/passenger.confの中見は以下のとおりにする。

d /var/run/passenger-instreg 0755 root root

rootのホームディレクトリ(/root)のシェルの設定ファイルに上記の添付ファイルに関する設定を記述する。たとえば、.bash_profileに以下を記述する。以下の例では合わせてRailsの実行モードについても記載する。

export PASSENGER_INSTANCE_REGISTRY_DIR=/var/run/passenger-instreg
export RAILS_ENV=production

railsのソースファイルが/home/hogehoge/rails-serverとし、http://hogehoge.net/rails/でアクセスできるようにするとき、シンボリックリンクをはる。Apacheのデフォルトが/var/www/htmlになっているのでその下に置く。

% sudo ln -s  /home/hogehoge/rails-server/public /var/www/html/rails

Apacheの設定

/etc/apache2/ports.conf に新しく開けたポートの記述を追加する。

Listen 40080
Listen 40081

ポート番号40080でアクセスする設定を/etc/apache2/sites-available/001-vhost1.confとして設定する。以下の設定ファイルでSECRET_KEY_BASEの環境変数を定義しているのは、passenger経由だとユーザディレクトリの設定ファイル(.bash_profileなど)で設定した環境変数が反映されないため(参考→http://blog.mkt-sys.jp/2015/11/secret-key-base-on-production.html)。

PassengerInstanceRegistryDir /var/run/passenger-instreg #上述のディレクトリ

<VirtualHost *:40080>
	ServerName サーバのFQDN

	ServerAdmin 連絡先メールアドレス
	DocumentRoot /var/www/html

	ErrorLog ${APACHE_LOG_DIR}/vhost1_error.log
	CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/vhost1_access.log combined

	PassengerRuby /usr/local/rbenv/versions/2.4.2/bin/ruby # rbenvで導入したrubyを指定する
	PassengerFriendlyErrorPages off  #onにするとエラー時にログが表示される。
	
	SetEnv SECRET_KEY_BASE 「秘密鍵につかう文字列 bundle exec rails secret で生成」
	RackEnv production
	RackBaseURI /rails

</VirtualHost>

設定を反映させる。

% sudo a2ensite vhost1
% sudo systemctl reload apache2

Railsアプリを修正したとき

passengerを再起動する(参考:Restarting applications)。

% sudo passenger-config restart-app