Ubuntu 16.04上にrustupを使ってRustのインストール

rustupを用いてRustを使える環境を構築する。今回はユーザ権限でインストールする。


curlが無い場合は別途インストールする。その後、rustupに記載されているスクリプトを実行する。

% cd
% sudo apt install curl
% curl https://sh.rustup.rs -sSf | sh

設定ファイルを読み込む。

% source ~/.cargo/env

バージョンの確認

% cargo --version
cargo 1.28.0 (96a2c7d16 2018-07-13)

% rustc --version
rustc 1.28.0 (9634041f0 2018-07-30)

% rustdoc --version
rustdoc 1.28.0 (9634041f0 2018-07-30)

実行してみる。RustでのHello Worldはコーディングいらずとのこと。

% cargo new --bin hello
     Created binary (application) `hello` project

% cd hello
%  cargo run
   Compiling hello v0.1.0 (file:///home/hogehoge/hello)
    Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 1.19s
     Running `target/debug/hello`
Hello, world!

% ls
Cargo.lock  Cargo.toml	src/  target/

実行ファイルを削除する。

% cargo clean
% ls
Cargo.lock  Cargo.toml	src/

メモ:徳島阿波踊り

2020年日本夏時間導入可否問題から妄想する太陽系移住時代に対応したソフトウェアの時刻対応

ほぼ、タイトルで言いたいことは尽きている。

メモ:日本に「サマータイム」を導入すると懸念される事柄にまとめているとおり、2020年の東京オリンピックに向けて日本標準時間(JST)を2時間早める日本夏時間の導入が検討されている。それにともない、主にICT業界から「コンピュータの時刻の対応どうすんだよ!」と大批判が上がっている。

で、以下のエントリー。Unix・Linuxで使われているTime Zone Databaseを書き換えることで日本夏時間を実現してみますよという内容。非常にきれいに対応できている。
qiita.com

じゃあ、今回の日本夏時間の導入はこんな風に簡単にできるのかというところなのだけど、そういうわけにはいかない。その理由は上記エントリの後半部分にあるとおり。

で、ここから妄想。太陽系内の惑星や惑星の衛星にて水の存在が確認されている。
www.bbc.com

jp.reuters.com

そして、「火星の人」の映画がヒットした。

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

現実世界でも火星でジャガイモを育てられるか実験が行われている。
www.afpbb.com

十数年後から数十年後に太陽系内に人類が移住する時代が来るかもしれない。太陽系移住時代には地球とデータ通信をする場面は必ずある。そんなときはUCTをベースにして月時間や火星時間を計算できないといけない。火星移住初期は火星標準時間は1つでも構わないと思うが、移住基地が増えるに従い火星の中で複数の標準時間が作られる時代が来る。

現在、ソフトウェアを作成するときに国際化(internationalization, i18n)を考えなければいけないように、こういう時代に向けて時刻を扱ういろいろなアプリの現地時間をOSのTime zoneに合わせて修正できるようにしておく必要があるのではないかなと妄想した。おわり。

追記:宇宙船や国際宇宙ステーションのオペレーティングシステム

Unix・Linux系なのだろうなぁと思っていたけどそうでもないみたい。

国際宇宙ステーションは大きくわけて3種類のコンピュータがあるとのこと。

  1. 国際宇宙ステーション自体を制御するコンピュータ:
    • 国際宇宙ステーションのロシア区画の生命維持装置などを制御するコンピュータは the Data Management System - Russia (DMS-R)といい、それのOSはVxWorks
    • アメリカ区画の生命維持装置などを制御する50台を超えるコンピュータをつなげたシステムをMultiplexer / Demultiplexerという。OSはThe USOS multiplexer/demultiplexers。このOSはプログラミング言語Adaで書かれているとのこと。
  2. 上のコンピュータにアクセスするためのコンピュータ
    • ロシア側はRussian Laptopsと呼ぶコンピュータ。Linuxベース
    • US側はPortable Computer System(PCS)と呼ぶコンピュータ。Linuxベース
  3. その他、国際宇宙ステーション自体を制御するコンピュータには接続されないコンピュータ(普段使いのコンピュータ)
    • Station Support Computers(SSC)と呼ばれる。Windowsベース。

以下の記事はPCSがLinuxベースになったという記事っぽい。

以下の記事はISSで使われるOSがWindowsからLinuxベースになったといわれているが、それはPCSについてでSSCについてはWindowsベースのままだよ。なぜなら、世界中でWindowsが使われている理由と同じで、普段使っているOSがWindowsだからという記事。

カフェパウゼで法学を 対話でみつける<学び方>

ブログカフェパウゼをあなたとの運営者ぱうぜさんこと横田明美さんの著書をご恵贈いただいた。

法学部の大学生ならば大学での学び方(特に高校との違い)を実感し、どう対処するのかを学ぶ基準を作るために大変役に立つと思う(仮に全面的に賛成しなくてもたたき台として役に立つ)。人文学や社会科学系の大学生にとってもいろいろと役に立つことがあると思う。その他の理工医農系の学生だと中盤(2年生まで)は役に建つけれども、3年生以降は法学カスタマイズなのでちょっとつらいかも。

大学院生および大学教員にとっては法学系だけでなくても役に立つと思う。自分が学んできた自分野の学び方、文章の書き方がある程度の一般性を持つということを確認できるので。

光栄にも pp. 292--293およびあとがきで当ブログの名前を挙げていただだいていることもあって、第I部(1年生)および第II部(2年生)で紹介されている多くの考え方や技法は、私にとってはなじみ深いものであった。なので、ほぼ全面的に賛同する。第III部(3年生)からは法学およびぱうぜゼミに特化されている内容になるので興味深く読んだ。

第III部および第IV部を読んで、ずっと思っていた素朴な疑問「法学部卒業して、弁護士にならない人はいったいどういう職に?」に答えをもらった気分。日本は大学生1年生から専門分野にわけることが多いので、他分野に進んだ時に大学時代がどう役にたつ可能性があるのかを教員も意識した方がよいよなぁと思った。また、 pp. 268--269のColumn 9で紹介されていた法学部と経済学部のコラボ講義は非常に興味深かった。

他、第I部(1年生)および第II部(2年生)の感想ツイート












追記

最後の方にいつも聞いているSessin 22で取り上げていた特集 【音声配信】特集「災害から生活を再建するために知っておきたい法律の知識とは?」岡本正×荻上チキ2018年7月19日(木)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」平日22時〜)でお話しされていた岡本正弁護士が紹介されていて「いろいろつながるなぁ」と思い、面白かった。

メモ:日本に「サマータイム」を導入すると懸念される事柄

過去の経緯

日本は終戦直後に深刻な電力不足に見舞われ、連合国軍総司令部(GHQ)の指示で昭和23年にサマータイムが実施された。だが労働時間が伸びた上、「疲れる」などの反発が国民から上がり27年に廃止された。

安倍晋三首相は、2020年東京五輪・パラリンピックの酷暑対策として、サマータイムの検討を与党自民党に指示した。夏の一定期間、時刻を1~2時間程度前倒しすることで、暑い時間帯の競技を避けることをねらう。だがIT業界や政府の事情に詳しい楠正憲氏は「サマータイムは70年前にも導入され大失敗している。デジタル化により悪影響はさらに深刻化するだろう。導入は見送るべきだ」と指摘する――。

省エネ

サマータイムの導入を想定し、すべての人々が生活時間を1時間前倒しすると、14時の電力需要が抑えられる一方、帰宅によって16時に家庭での電力需要が増加し、業務と住宅を合計した最大電力需要は引き上げられる可能性があることが判明。逆に1時間後ろ倒しした場合は、15時にわずかに電力需要が増加しますが夕方には減少するため、他の対策と組み合わせれば有効な手段となる可能性があります。

海外の状況

[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州議会は8日、フィンランドの提案を受け、欧州委員会に夏時間廃止の是非を検討するよう求める動議を採択した。

欧州連合(EU)の法律では、1990年代から、3月最後の日曜日に時計を1時間進め、10月最後の日曜日に元に戻す夏時間を採用するよう定めている。

EUで最も北方に位置するフィンランドは1月、7万人を超える嘆願署名が集まったとして、夏時間廃止を提案した。

夏時間反対派は、特に子供や老人で、長期的な健康問題を生むとしている。また、時間の変更によって睡眠が阻害され、仕事の生産性に影響するとの調査もある。

一方賛成派は、冬季に朝の日光が増え、夏季には午後の日が伸びるため、交通事故が減りエネルギー節約につながると主張している。

欧州議会でも様々な意見が飛び交った。

欧州議会が17年10月にまとめたリポートは、夏時間が体内時計に及ぼす影響が従来考えられていたよりも深刻な可能性があると指摘した。注意不足から事故を招いたり、心臓発作のリスクを高めるなどの健康被害につながるとの研究成果を紹介している。エネルギー消費をめぐっては、電気製品の普及で日照時間とは関係なく使われる電気製品が増え、夏時間の効果はごくわずかだとの批判の声も出ている。

追記(2018年9月2日)

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は31日、サマータイム(夏時間)の廃止を提案する方針を決めた。欧州では夏時間を巡って、夜間の省エネルギー効果などが乏しいうえに、健康面への悪影響から廃止論が強まっている。7月から8月中旬にかけて欧州委が実施したパブリックコメント(意見公募)では84%が廃止を支持。これを受けて、廃止法案を欧州議会と加盟国に提案する準備に入った。

夏に時計を1時間進めるサマータイム(夏時間)制度について、欧州連合(EU)の行政機能を担う欧州委員会は31日、欧州議会と欧州理事会に廃止を提案すると発表した。域内の市民を対象にした調査で、廃止支持が圧倒的多数だったためだ。約5億人が暮らすEUの判断は、制度の検討が始められた日本の議論にも影響を与えそうだ。